仙台 質屋
これは、サラリーマンの年収のソレをそのまま反映したかのようなグラフになっていたと思います。ではさらに、質店が最も多かった1980年代に話しを戻し、質店の成り立ちを思い出してみましょう。札幌では明治・大正・昭和初期から質店を営み、代々引き継がれている老舗質店を除けば、高度成長期を支えた方が年金の足しにと、それまでの貯蓄と退職金を保管設備・準備金として整え、開業した店主が多かったと聞いています。例えば貸金の残高が常に300万円を維持したとするなら、年間の回収は少なくとも6割の180万円、月当り15万円の収入になります。また流れた商品は組合の競売に出せば、ある程度の利益が出るでしょうから、年金にプラスしてこの金額が出るのであれば、オカシナアルバイトに出るよりも良いでしょうし、何より自宅に居ながらにして、低コストで運営出来ますので、金の勘定と査定さえ間違えなければ、高齢になっても続けられる質屋さんは、魅力的な商売であると言えると思います。
質屋情報は記事の下にあります。この先、弱小店舗が生き残る道既に述べた通り、質屋の二極化は進んでおり(進みすぎており)、ブティック型の店舗を構える質店が大々的な広告展開をしながら店舗数を拡大する一方、個人経営で後継ぎの居ない質店は閉鎖止む無しと、資本主義経済の流れは、最早止め様がありません。殊、収益性の高い質屋の事ですから、他質店の店員を引き抜いたり、既存質店の近所に新規店舗を展開したりと、投資する方も多いでしょう(私も羨ましいとか言ってるくらいですから、良し悪しの言及はいたしません)。しかしながら、こうして個人経営の質店が減少し、ブティック併設型店舗が増える事は、質屋たる質屋がターゲットとすべき弱者の救済に直接繋がらないのは、資本主義経済の負の一面ではないでしょうかと考えています。
質屋情報は記事の下にあります。1件当りの手間は同じなのに、収入がまるで違う訳ですから、新規出店に巨額の投資をするのも頷けます。また、既に散々述べたように質店の件数は減っている訳ですから、人口に対する潜在質顧客比率が大きく変化しないと仮定するならば、減った分の顧客獲得は難しくないと考えるのも不思議ではありません。ちなみに人口に対する潜在質顧客比率ですが、小難しい言葉にしているだけで、例えば100人に一人とか200人に一人が潜在顧客の比率だとしますと、190万人弱の札幌では2万人?1万人は潜在していると言う事です。この算出は、独自の計算で成り立っていますが、大型リサイクルショップの乱立や、ブティック型質店の出展状況を見やるに、決しておかしい数字じゃない事はお分かり頂けると思います。
質預かりなら、品物は担保として質屋が預かり(民法でいうところの「質権」の設定ですね)、お金を貸し出します。期日までに一定の利息と元本を持ってくれば、品物をお返しします。最初の3ヶ月間は、なんにもしなくても質流れになることはありません。それを過ぎても何にも持ってこなかったら、所有権は質屋に移ります。もし、元本分が期限に間に合わなくても、利息分だけ払ってくれれば、預かり期間を延長できます。大昔の質屋と違って、最近の(といってもここ20年ほどの間ですが)質屋では預かる品物(これを質草“しちぐさ”と申します)が大分変りました。以前は、何でも預かっていたわけです。